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サクソフォンとピアノのトリオ・新作のお知らせ

2023/10/15

サクソフォン四重奏団「パレロ・サクソフォンカルテット」には長らくお世話になっていますが、今回もそのご縁で、田中愛希さんと三浦夢子さん、そしてピアニストの黒岩航紀さんのトリオの新作を演奏していただくことになりました。

サックスとピアノのトリオということで、様々な響きを脳内でシミュレーションしながら、この三人の最も良い音色を引き出すにはどのようにしたら良いのだろうか、ということを考えました。

特に今回こだわったのは旋律です。

少し個人的な話になりますが、音楽理論で学ぶ和声や対位法において、最も大切なものは旋律だと考えています。例えば長谷川良夫著「対位法」では、1声の書法、つまり旋律の書き方から学ぶことになりますが、これは音楽理論の学び方として正しいことだと思っています。

一方で、和声や対位法を発展させずに優れた旋律を書くこともまた難しいです。ですから、旋律を書く練習も続けるべきだと思っています。

和声と対位法は高度になればその境目が段々とわからなくなってきます。そして、やはり旋律も和声と対位法との境目が段々となくなっていくのではないかと考えています。

そのような思いから今回の曲は「Prelude and Fugue」としました。

あまりにも古典的で面白味のないタイトルではありますが、旋律を味わうには最もよい形式だと思っています。私自身、三人の歌心でこの曲が演奏されることをとても楽しみにしております。

チケットの予約は以下のサイトからどうぞ!

なお、他のメイン曲であるドビュッシーのピアノトリオも、ショパンのピアノトリオも、なんと作曲家が10代の時に書かれたという、非常に若い曲になっています。

ということは、なんと私が最年長!(しかも倍ぐらい年齢を重ねています)

歴史において150年、年齢において15年、私の方が有利(?)というのはなんとなく面白い立場ですね!だんだん若手作曲家という感じではなく、ベテランに入っていくのだと思いますが、今回初めて最年長ということを強く意識することになりました。そういう意味でも楽しみです。